想続だより

遺言のススメ

いつかそのうち…なんて考えは危険です。普通の家庭でも相続争いになってしまうケースが増えています!
実際にご相談が多いケースと注意点をまとめてみました。


◆遺言が必要となるケース

遺言が必要となるケース

[その1] 普通の家庭でも問題発生の危険性が・・・

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[その2] 不動産を持っている方は特に注意が必要です!

現金などの財産は相続人の間で分けることができますが、不動産を分けるというのは難しいものです。ましてや、その不動産の上に同居されている相続人がいる場合、最悪不動産を売却しなければならなくなることも・・・


◆比べてください遺言の種類と特徴

「公正証書遺言」と「自筆証書遺言」

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※「自筆証書遺言」は作成すること自体にはそれほど費用はかかりませんが、いざ、検認手続を行う際に他の相続人への連絡や、お打ち合わせの際の費用など思わぬ費用がかかってしまう場合があります。相続人の関係や家庭の環境にあわせて、自分にあった遺言のタイプを考えてみてください。まずエンディングノートなどにまとめてみると、本当に伝えたいことがみえてくるはずです。

相談員のつぶやき

 【新人相談員のつぶやき】

はじめまして、新人相談員のTです。

毎日勉強しながら、相続のお手伝いをさせて頂いております。
当センター内ではいくつもの専門用語が飛び交っており、悪戦苦闘の日々を過ごしております。それでも、自分の仕事によって、少しでもお客さまのお役に立てていることを実感できると嬉しくて、一つ一つ精一杯取り組んでおります。

ところで、当センターの相談員が講師をつとめる、相続セミナーに同行させて頂くことがありますが、来場される方は女性の方が多いように見受けられます。

先日の新聞記事に掲載されていましたが、平均寿命が長い女性は男性よりも多くの相続に直面する機会が多いようです。妻、母、嫁、娘と立場はさまざまのようですが・・・。

さて、妻が先立つとその後の夫の平均寿命は、1.5年というデータがあるそうです。ところが、夫が先立ったあとの妻は平均で15年。夫の10倍も生きるそうです。わたくしを含め、世の男性陣にとっては恐ろしいデータですよね。

しかし、近年では相続によるトラブルも増えてきており、残された女性にとって、相続が負担になり始めている傾向があります。

よく『争続』なんていう言葉を目にする機会も多いですが、あるファイナンシャルプランナーによると、相続でもめる典型的なパターンは3つあるそうです。

まず、お子様がいらっしゃらないご夫婦(相続財産が亡くなった方(被相続人)のご兄弟や、甥・姪まで及んでしまう可能性があります)、それと、被相続人がご家族から介護を受けていたケース(誰がどのくらい寄与していたのかで話し合いがされます)、最後に多いのが、財産のほとんどが不動産である(分割 が難しい)というケースです。

もちろん、ご家族によってはそれ以外のケースもありますが、そういった相続トラブルを未然に防ぐ方法があるのです。

やはり予防策として、“遺言書”をのこしておくことが、非常に有効です。遺産の分け方はもちろんのこと、のこされたご遺族の方々の相続手続き(銀行口座解約など)がとてもスムーズに進みます。そして何よりもご自身の想いを【付言】という形で遺していくことで、その後のトラブルを回避できる最良の手段です。

わたくしも相続のお手伝いをさせていただくなかで、100人いれば100通りの相続があるのだなというのが実感です。

これからいろいろな案件と向きあうことになると思いますが、できるだけたくさんの『爽続』に出会えることを楽しみに、もっともっと勉強をしてお手伝いさせて頂きたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。